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施設名称 | 特定非営利活動法人アルコール・薬物依存症リハビリセンター 琉球GAIA |
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代表理事 | 鈴木 文一 |
所在地 | 〒900-0024 沖縄県那覇市古波蔵1丁目18-37 |
TEL | 098-831-2174(代表) |
FAX | 098-831-7174 |
設立 | 2002年6月(法人格取得2007年10月) |
事業内容 |
● アルコール・ギャンブル及び薬物依存症に関する電話相談及び、全国の連携治療機関の紹介(薬物・アルコール依存症相談センターの運営) ● アルコール・ギャンブル及び薬物依存症者のリハビリ宿泊滞在及び通所施設運営事業、生活支援事業、自立支援事業(NPO法人琉球GAIAの運営) ● アルコール・ギャンブル及び薬物依存症者をもつ全国のご家族への相談援助事業(GAIA家族会の運営) ● 刑務所、少年院にて薬物離脱指導プログラムの開催。障害者地域生活支援センター等との連携や依存症家族会の開催など啓蒙教育活動の実施 |
無料相談窓口「薬物・アルコール依存症相談センター」について
①薬物依存症の問題をかかえた方々に対して、電話相談を行っています
②日本全国の薬物依存症専門医療機関、薬物依存症リハビリ施設の紹介支援を行っています
③関東・関西・沖縄にて、薬物の問題を抱えたご本人のご家族を対象とした家族会を開催し、ご家族の心のケアや、依存症・共依存症についての正しい理解と対応方法を促進しています
宿泊滞在・通所型リハビリ施設「NPO法人琉球GAIA」について
「薬物・アルコール・ギャンブル依存症から回復したいと願う人たちに、<薬物・アルコール・ギャンブルをやめて生きる>ための様々な選択肢を提供したい」
そうした理念から平成13年6月より沖縄にて薬物・アルコール・ギャンブル依存症回復施設としてスタートしました。 私たちが沖縄という地を選んだのは、大きな意味があります。まず、薬物、アルコール、ギャンブル漬けの生活環境から離れるということです。
「沖縄の大自然の中で、仲間と共に楽しみながら、着実に回復を目指すこと」を理念に、カウンセリング経験・専門知識が豊富なスタッフと、利用者対ケアスタッフ比率が高い充実した体制(利用者対ケアスタッフ比2:1)で、一人ひとりの個性を尊重する、きめ細かな支援を心がけています。
薬物や、アルコール、ギャンブルをやめるために「今まで付き合っていた友人」「問題に巻き込まれていた家族」「慣れ親しんだ環境」から離れることで、新しい人生を初めやすいと考えています。
また、島である沖縄は、簡単にもとの環境(場所)に帰ることが困難なため、回復したいと決心し、集中して回復のプログラムに取り組めます。
さらに、沖縄の自然は薬物や、アルコール、ギャンブルでボロボロになってしまった心にピュアな風を吹き込んでくれます。
どこまでも澄んだ青い海でのサーフィン、釣り、シュノーケルなどのマリンスポーツや、やんばるの森や慶良間諸島での合宿、輝く太陽の下でのゴルフや野球などのスポーツプログラムは、しらふでも人生を楽しめる喜びを仲間とともに味わえる沖縄ならではのプログラムです。
「GAIA」では、集団生活を中心にしていますが、回復の状態に応じて、アルバイトや就職、専門学校・大学への進学、資格取得の勉強などに取り組むなど、個性、個別性を重視、個々の能力開発に力を注いでいます。
自然の多い沖縄の特性を生かし、開設以来、首都圏・関西方面からの方々を中心に、教育プログラム・グループセラピー・スポーツプログラムといった多彩なメニューを取入れ、多くの利用者が回復しています。
また、全国の医療機関とも連携し、入寮前の不安定な時期など適時適応な医療機関の紹介など、医療面でのサポート体制にも力を入れています。
琉球GAIA 女性専用ハウスの案内
琉球GAIA女性ハウスは、沖縄県本島にある女性のための依存症回復施設です。どの部屋からも真っ青な海が見渡せる高台にあり、海から昇ってくる朝日がとてもきれいな場所に建っています。写真にもあるようにアイランドキッチンが隣接した大きな居間がある素敵な居住空間です。
そこでアルコールや薬物などの嗜癖をただ止めるのではなく、飲まないこと、使わないことを自ら選択できるようになることを目指してほしいと思います。しかしそれはとてもつらく苦しい作業です。その苦しさを少しでも和らげることができるのは同じ経験をしてきた仲間たちや安心して生活できる「居場所」だと思います。そのような施設を目指して琉球GAIA女性ハウスは設立されました。
私たちは依存症が進行するにつれ孤立してきました。そしてアルコールや薬物に癒しや刺激を求めてきました。依存症からの回復には孤立を解消し人との繋がりをたくさん持つことが大切です。その中で癒しや健康的な刺激を得ることで生きることが楽しいと感じてほしいと思います。琉球GAIAでは様々なプログラムやアクティビティを用意しています。ぜひ私たちと回復への道を一緒に歩みませんか。
当センターでは、依存症からの回復をいくつかの段階に分けて捉え、それぞれの段階で実施する回復プログラムの提案や、日常の中で心がけるべき内容について、担当スタッフと常時話し合いを行います。
依存症からの回復には行動面や情緒面での変化に加えて、身体的な変化も経験します。その変化に適応するには通常一定の期間を要します。まして、継続的な薬物使用は脳に異常をもたらしますので、回復には多少の時間が必要となります。
回復初期
抑うつ気分、睡眠障害、頭痛、不安などを経験するでしょう。
これらは身体的な回復過程において当然の症状であること、これらの症状を早く改善するには、栄養のある食事、適度な睡眠、ストレスを軽減するための余暇活動などが重要です。
断薬後間もない時期は特に渇望感が強く、衝動的な行動に至りやすいという点などもセミナーを通じてお伝えしていきます。
回復中期
もう回復したという油断から、治療的な環境から離れてしまい就労を焦るケースが目立ちます。これらも結果的には再発の危険性を高める事になるので注意が必要です。またこの時期の特徴のひとつに〈退屈さ〉が挙げられます。薬物使用と飲酒、それに伴う行動はとてもエキサイティングで刺激的です。強い刺激レベルに慣れてしまっているために、気付かないうちに刺激を求め、危険な行動を起こしがちです。この時期を乗り越えるには運動やレクリエーションを通じ、シラフで過ごす時間を活発にしていくことが重要です。
回復後期
薬物の問題が遥か遠い昔の事のように感じられますが、油断は禁物です。依存症に対するメンテナンス治療を続ける時期です。規則正しくバランスのとれた生活を心がけることも重要です。運動すること、休息をとること、必要な時にカウンセリングを受けることなどを生活のスケジュールに組み込みながら、仲間と共に自助グループにも積極的に参加することが大切です。
このように回復にはいくつかの段階があって、何度か再発の危険が高まるので、断薬後しばらくたって、もう大丈夫かなと思っても施設や仲間から離れずに、継続的に自助グループなどに参加し、仲間の中に居場所を持ち続ける事が最重要課題と考えます。
当センターではこのような回復支援プロセスを、ご家族と共に定期的に合同カウンセリングを行いながら進めていくことを強く推奨しています。
01 安全な環境
依存症は、国際的に認められている精神障害のひとつです。薬物を使い続けているうちに心身に異変が生じ、薬物(酒・ギャンブルも同様)を使いたいという気持ち(渇望)が強くなりすぎて、自分ではコントロールできなくなり、現実にいろいろと不都合が生じているにもかかわらず薬物を使い続けてしまう障害です。そのため、断薬してしばらくの間は、アルコールや薬物に関する刺激のない安全な場所で過ごすことが特に重要となります。
GAIAでは施設内を常に安全で治療的な環境に保つため、暴言や暴力、また薬物やアルコールなどの持ち込みも徹底的に禁止し、利用者の方が安心して生活を送れる環境を提供します。
02 様々な依存症教育プログラム
依存症から回復するには、依存症という病気についてしっかり学び、また、再使用を防止するための様々なスキルを身につけることが大切です。
GAIAでは、認知行動療法をベースとした再発防止教育プログラム、12ステッププログラム、リカバリーダイナミクスプログラム、グループセラピー、スポーツプログラムなど様々なリハビリメニューを用いて、回復の基盤となる新たな考え方・生き方を身につけることができます。
03 趣味や生きがいの発見
依存症の人の多くは薬物、アルコール、ギャンブルが生活の全てになっていて、それ以外の人生の楽しみ方を忘れてしまっています。そしていきなり薬物、アルコール、ギャンブルが生活から取り除かれると心にぽっかりと穴が空いたような空虚感に襲われます。
退屈や空虚感は再使用の大きな要因となり、断薬(酒・ギャンブル)や依存症教育と並行して、自分が心から楽しいと思えるような趣味や余暇の過ごし方を見つけていくことが大切です。
GAIAでは、サーフィン、シュノーケリング、ゴルフ、フィッシング、スポーツジムなど多彩な選択肢を提供することで、自分らしい余暇の過ごし方を身に付けることができるようサポートしていきます。実際GAIAにきて、一生の趣味に出会った仲間も大勢います。
上記に限らず、やってみたいという気持ちをGAIAでは特に応援していますので、新しい趣味や生きがいを見つける大きなチャンスです。
04 対人関係の改善
依存症という病気は、長い年月をかけてその人の性格や考え方、コミュニケーションの仕方までも大きく変えてしまいます。
これらの問題を解決せずに社会に出ると、周囲とのトラブルが絶えなかったり、自分自身のストレスが非常に大きくなったりして、結局また薬物、アルコール、ギャンブルをしてしまうという結果になります。薬物を使わないだけが問題解決のゴールではなく、薬物を使用せざるをえない対人関係の修復こそが最大の目標といえます。
GAIAでは、メンバーそれぞれが共同生活の中で起きる様々な対人関係の問題にしっかり向き合い、解決していけるよう支援します。また利用者の方に対して専任のスタッフを配置する事で、利用者と親密な対人関係を構築し、そこからくるコミュニケーションを通じて、感情表現や適切な意思疎通を促進していきます。
05 自立支援
断薬(酒・ギャンブル)は依存症からの回復ゴールではなく出発点にすぎません。
その先には、薬物、アルコール、ギャンブルに頼らず、自分らしさを大切にしながら、周囲と調和し、自立して社会の中で生きていくという真実のゴールが待っています。
GAIAでは、利用者の方ひとりひとりが、自分らしい自立した生活を実現できるところまで、時間をかけて丁寧に支援していきます。
そうして回復した仲間達が、のちに結婚し家庭を持ち、子供が出来て、その子供たちを連れてGAIAに遊びに来てくれたり、またはGAIAのスタッフとなって今度は新しい仲間のサポートをしてくれたり、別れた家族とやり直す事が出来たり、GAIAの生活の中で将来の目標を見つけ、夢を実現させるために専門学校に通い出したりと、いままで大勢の仲間が実に様々な回復の形を見せてくれています。こうした本当の意味での相互支援がGAIAの持つ最大の魅力です。
治療実績
当センターでは、利用者の回復過程や入寮生活を終えた後の様子を把握するための調査研究を行い、サポートの品質向上に努めています。
対象条件 1ヵ月以上の入所、かつ退所して1年が経過している方々。
施設入所中の生活状況
入所者の平均入所期間は9.1ヶ月でした。
入所3ヶ月時点のアンケート調査の結果をみると、入所者の62%が「施設での生活を有意義に過ごせている」と回答していました。 また、約9割が週に数回以上の割合で自助グループに参加できていました。
更に、心理検査(POMS)による評価では、入所時に比べて、3ヶ月後は気分感情の状態が改善する傾向があることがわかっています。
1年予後及び予後の関連要因
施設を退所してから1年後の薬物使用状況をみると、1年後も薬物を使うことなく生活できている人の割合は55%、1年以内に再使用をした人の割合は36%でした。
残りの9%は、施設で1年後の様子が把握できていない人たちです。
1年後の断薬率が5割であるというこの数字は、低いと感じる方がおられるかもしれません。
しかし、GAIAの利用者は、今回はじめて施設に入所する人が非常に多く、「薬物依存症からの回復には通常複数回の治療を受ける必要がある」といわれていることを考えると、初回のプログラムでこの数字は決して低くないと考えています。
1年以内にまた薬物を使用してしまう人の特徴としては、入所までにアルコールを常用していた期間が長いこと、それから、入所3ヶ月が経過してもなかなか気分感情の状態が改善しにくいことなどがあげられます。
このような特徴をもつ人は、慎重にじっくりとプログラムに取り組むことが安全です。
代表理事 鈴木 文一(すずき ふみかず)
沖縄県薬物乱用防止協会理事
法務省那覇保護観察所 保護司
1991年 東京DARC職員
1994年 東京DARC代表
1996年 東京都立精神保健センター非常勤職員(薬物家族教育プログラム担当)
2002年~ 沖縄に依存症リハビリセンター琉球GAIAを設立
2007年~ 沖縄刑務所 薬物離脱指導プログラム担当
30年にわたり依存症リハビリの専門家として日本の薬物問題に最前線で取り組んできた経験を生かし、依存症の問題を抱えた多くの方々、またそのご家族に、既存の回復パターンに利用者を当てはめること無く、新たな回復のモデルとなる「選択肢」を提供したい。一人ひとりの個性や家族関係を大切にした、きめ細やかな支援と当センター独自のプログラムを提供したい。そうした思いで当センターは設立されました。
理事・施設長 草野 卓也(くさの たくや)
沖縄県薬物乱用防止指導員
皆さんこんにちは、依存症リハビリセンター理事の草野です。
当センターでは主にスポーツプログラムを担当しています。
“薬物やアルコール、ギャンブルを手放す”という大仕事を利用者の方々に少しでも楽しく達成して貰える様、日々活動しています。
皆様よろしくお願い致します。
依存症教育プログラム担当 斉木 一平(さいき いっぺい)
皆さんこんにちは!NPO法人琉球GAIAスタッフの斉木です。 自分は当センターで依存症教育プログラムである、リカバリーダイナミクスを担当しています。自分はこのリカバリーダイナミクスで自分自身と向きあうことができるようになり、日々の生活の中での生き辛さが少しづつ小さくなっていきました。そうした自分の経験を利用者の皆様にも伝えていけるよう、依存症教育プログラムの充実に向けて日々努力していきたいと思います。
関西エリア非常勤スタッフ 上田 裕司(うえだ ゆうじ)
特定非営利活動法人GAIA
薬物・アルコール依存症リハビリセンター
関西エリア非常勤スタッフ兼広報担当
皆さんこんにちは!関西エリア非常勤スタッフの上田です!!
当センターでは主に関西方面での家族会の開催及び相談業務、広報、WEB管理を担当しています。
座右の銘は、【生き方が変われば未来も変わる】
共に新しい生き方をみつけましょう!
機関誌【リカバリーアイランド沖縄】は当センターで依存症から回復された方々やそのご家族の体験談、専門家の貴重な意見やリハビリ施設スタッフからの実践的なアドバイスなど、様々な角度から依存症回復にスポットをあてています。
以下よりダウンロード下さい。
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2016年春号 (Vol.12)
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琉球GAIA施設案内
『明日こそ止めるさ』i’ll Quit Tomorrow アルコール依存症回復への実践ガイド
【明日こそ止めるさ】
アルコール依存症回復への実践ガイド
i’ll Quit Tomorrow
バーノンE. ジョンソン
滝口 直子訳
定価1500円(本体価格1429円+税)
アルコール依存症は、重篤で進行性、慢性で、死にいたる病気です。しかし、病気の進行を食い止め、患者は回復することができます。
この本では、普通の酒の飲みがどのようにして薬物依存になり、アルコール依存症になっていくのかという病気の進行プロセスと、病気に対する様々ンな誤解を解き明かすことで依存症という病気の実態を明らかにしています。病気の特定のパターンを突き止めることにより、それにあった独特の治療法を適用することでかなりの回復率が期待できるのです。また、アルコール依存症の治療をできるだけ初期の段階で始めることを目標とし、家族あるいは本人にとって重要な意味を持つ人が、本人の「底つき」を待たずに働きかけをする重要性を唱えています。
覚せい剤や睡眠導入剤、精神安定剤などの気分転換薬物に依存する人たちもアルコール依存症者と同じような破壊の道をたどります。そして、アルコール依存症者に良く効く治療と同じ方法で回復することが可能です。 この本が、まだ苦しんでいる依存症者とその大切な人たちへの回復の手助けとなることを望んでいます。
*この本は、アメリカのアルコール薬物依存症治療施設「ドーン・ファーム」のバルマー社長、ジェイソン副社長の推薦図書です。また、アメリカ国内の大学において依存症関連教育の基本テキストとして広く使われています。